短歌に限らず森羅万象、おりに触れての物思いを書いていきたいと思います。
メールで掲載の許可を頂けたものはここに載せていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願い致します。
11月23日 今、読み直す戦後短歌Ⅲ / お礼申し上げます。 / 締め切りました。 / 牧水の輪! / 牧水生誕125周年記念シンポジウム / お知らせいくつか / おお / カラヴァッジョとマイケル
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2010/11/11
さて、11月23日のシンポジウムのご案内です。連続講座として開催しております、「今、読み直す戦後短歌Ⅲ」は今回「戦中からの視野」をテーマに、戦後を戦中からの流れの中におきつつ見直してみたいと思います。戦後という時間は、多くの場合、戦中から断絶された時間として取り扱われてきました。しかし、当然のように、時間は連続し、人々の生活も言葉も連続して流れてきたわけです。敗戦を期に大きく変化した社会。しかし、実は戦中からの流れの上にもあったのではなかったか、そこを見ることによって、戦後という文学史の大きなモニュメントの底力を確かめてみたいと思います。
場所はおなじみ、青山アイビーホールで、1時からです。お申し込み受付中です。メールにて承ります。
2010/11/10
11月6日の「牧水研究in東京」では多くのかたにご協力、ご参加いただきました。本当にありがとうございました。予想を遙かに超える盛況のうちに会を終えることができました。楽しさの余韻がまだ残っています。
こういうシンポジウムをやることの意義はたぶん準備自体にあるのだろうと思いました。今回企画からやらせていただいて、いろいろな段階でいろいろな方々と目的を一つにして協力しあうことがどんなに楽しいかを味わうことが出来ました。不思議なくらいさまざまな方面からのご協力が渦のように集まった会でした。
本当にありがとうございました。
さて、次は今月23日の戦後短歌のシンポジウムです。受付をしております。私のメールあて、お問い合わせくださいませ。
2010/11/2
牧水研究シンポジウムに多くのお申し込みを頂戴し、ありがとうございました。
このホームページでの受付は終了させていただきます。当日申し込みは途中で締め切らせていただく可能性もあります。お早めにお越しくださいませ。
牧水の故郷宮崎発の小さな研究会が主催しております。スタッフ一同大変緊張し、張り切って準備を進めておりますが、行き届かない点も多々あろうかと思います。どうかご寛恕いただけますようお願い申し上げます。
6日、午後1時、青山アイビーホールにてお目にかかれるのを楽しみにしております。
2010/10/22
トップページの牧水シンポジウムですが、宮崎県日向市、牧水記念文学館、東京牧水会、宮崎県人会、総合誌各誌、新聞各紙をはじめ、「かりん」や「心の花」の友人、そしてなぜか堺雅人ファンなど、思いがけないいろいろな方面の方々からのご支援やご協力を頂戴しています。まさに牧水の輪、が広がっています。
参加者受付中です。どうぞ掲示のメールアドレスの方からお申し込みくださいませ。
2010/10/7
ほんっとにお久しぶりです。これだけご無沙汰してしまうと、自分のサイトでさえ敷居が高くなります。この間、何をしていたのか・・・・。河童と駆け落ちしたり、母を乳母捨て山に捨てに行って失敗したり、馬を食べたり・・・。いろいろです。
ところで、昨日の毎日新聞の夕刊で、大きく紹介されました催しのお知らせを。現在私のメールでも申し込みを受け付けています。トップページへどうぞ。概要は以下の通りです。
★★★★ ★★★★ ★★★★
-牧水はなぜ旅をしたのか?-
若山牧水生誕125周年記念 -「牧水研究」in東京 -
牧水を旅に誘い、突き動かしたものは何だったのか?旅する学者、赤坂憲雄さんをゲストに迎え、牧水の眼差しのかなたに焦点を合わせて語り合います。
●日時
時・2010年11月6日午後1時00分~5時00分
所・青山アイビーホール(銀座線・半蔵門線・千代田線下車 表参道駅B3出口より徒歩5分)
●プログラム
挨拶・長嶺元久(牧水研究会事務局長)
基調講演・伊藤一彦 いざ行かむ
紹介・興梠慶一 目で見る牧水の旅
講演・赤坂憲雄 近代の旅、牧水の旅
シンポジウム・吉川宏志・川野里子・吉田恭大・田口綾子
(司会)伊藤一彦
●申し込み、問い合わせ先
ハガキかメールでお申し込み下さい。当日参加は先着順となります。
〒263-0005千葉市稲毛区長沼町145-12
「牧水研究in東京」事務局 宛(mail@kawano-satoko.com)
会費・2500円 (学生1500円)当日受付にて。
(主催)牧水研究会 (協賛)宮崎県日向市 日向市教育委員会 若山牧水記念文学館 (協力)早稲田短歌会
2010/5/15
ずいぶんご無沙汰してしまいました。こう時間が空くと、書きたいこと、書かねばならぬ事は積み重なって出口に殺到しドミノ倒し状態。あっちでもこっちでもアー、とかウーとかいう呻き声が聞こえますが、致し方なし。なんか面白いこと考えてたんだけどなーと思いつつ、もう書くタイミングはとうに過ぎております。いずれもっときちんと書くべき事は書くとして、とりあえず急ぎのお知らせを二つほど。
●今を生きる若山牧水-「牧水研究」京都シンポジウム
日時・平成22年6月6日(日)午後1時~午後5時
場所・ハートピア京都3階大会議室(京都市地下鉄「丸太町駅」下車すぐ)
参加費・2000円(事前申し込みは不要です。当日直接会場へお越し下さい。)
開会挨拶 長峰元久 (「牧水研究」事務局)
基調講演 「啄木の死から牧水へ-闇を行く心-」
上田博 (甲南大学大学院講師)
発表 「牧水の故郷」
興梠慶一 (「牧水研究」編集人)
鼎談 「牧水と現代」
伊藤一彦・吉川宏志・川野里子
●友人の佳子オットガッリがソプラノ歌手としてウェブオーディションに挑戦中です。視聴者の投票も得点になるそうなので、是非一票入れてあげてください!!マダム・バタフライはなんとしても日本人がやらねば。彼女の歌声は不思議な力があって、サマータイムなんかは涙なしには聞けません。いろんな曲折を経て奇跡の復活をとげ、この歌声にたどり着いた表現力に感動します。
このページからYoshiko Ottogalli のヴィデオLIKE ITクリックすると投票されます。 http://www.youtube.com/thatsoperatalent
投票のための参考画面 http://www.yoshikoottogalli.it/click/click.htm
2010/4/1
旅をして帰ってきたら桜が、じゃなくて豆苗がもじゃもじゃと繁茂しておりました。
刈り取った豆苗の残りの根に水をあげると再生する、と聞いたので試してみましたが見事!飛行機や新幹線に乗って飛び回るのも好きですが、こうやってじーっと植物の芽吹きなどを見ているのもいいですね。
驚いたことに息子が水を換え続けたらしい。大木に倒れかかられても植物には関心を持ちそうもない息子がなぜ豆苗に関心をもったのかは謎。そういえばもう十年以上台所の窓辺にあるサボテンも一応息子のもので、これはちっとも大きくならず、かといって枯れもせず。とにかくトゲトゲのままじーっと窓辺に居るわけです。おい、サボテン息子、そろそろ大きくなれよ。
2010/3/26
この前見たカラヴァッジョの「洗礼者ヨハネ」。なんだか心に引っかかっていて、しばしば思い出すのです。なんでかなあ・・・。ひとつにはあの絵から主題やモデルとは全く異なるものがにじみ出ていることかもしれません。少年をモデルに描かれたヨハネには荒涼とした疲れのようなものが滲んでいて疲れた獣のよう。カラヴァッジョの描く少年にはことごとく性愛のまなざしが滲みますが、この少年のエロティシズムは輝きが消え失せ、重く沈んだ退廃的なまなざしをしていました。最晩年、カラヴァッジョが最後まで抱えていた絵の中の一枚は彼自身のように疲れているように見えました。
ローマからそれほど遠くない海岸、熱病のカラヴァッジョが彷徨った熱砂のまぶしい海岸を思うことがあります。絵だけを載せ、彼を取り残した船を追いかけて歩き続ける画家はこの絵の少年のまなざしを思ったでしょうか。描くことしかできず、巧く生きることのできなかった画家にとってこの世は過酷な試練の連続だったはず。三十代で亡くなった彼は、しかしその年齢以上に疲れていたのではないかと思われてなりません。
そう言えばマイケルも晩年あんな疲れたまなざしをしていましたね。パフォーマンスすることしかできず巧く生きることのできなかったマイケルにとってもこの世は過酷だったことでしょう。かれらのまなざしが心に沁みてきます。