日替りエッセイ

短歌に限らず森羅万象、おりに触れての物思いを書いていきたいと思います。

メールで掲載の許可を頂けたものはここに載せていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願い致します。

 

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あけましておめでとうございます。

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あけましておめでとうございます。

2013/1/8

みなさまにとってどんな新春でしょうか。
あいかわらず年賀状もなにも間に合っていません。
これからぼつぼつ、ということで何度反省しても治りません。
どうかご寛恕くださいませ。

さて、年末から昨日まで帰省かたがたちょっと長めに九州を旅してきました。
現在連載中の「空間の短歌史」で書いた「五足の靴」の旅をたどろうということで、
柳川へ行ってきました。ほんとうに良い街でした。水の街ですね。東洋のベネチアという感じです。たぶんあの環境だから白秋が生まれたのでしょうね。ゆらゆら揺れる水面の光を感じながらぼんやりしていると、言語は意味より音楽なのだと思えてきます。たぶん、茂吉などが体験したことのない言語体験が白秋の中にはあたりまえに蓄積されていただろうと思います。あの連載でしばしば感じるのは、環境というのは作品にとって大変大きな要素だということです。人間はそんなに強くない。ある意味では、さまざまな偶然の蓄積する場として「私」はあるのだろうと思います。

昨年はちょっと疲れ気味でしたが、今年は元気に仕事できそうで、あれも、これも、と考えています。どうかよろしくお願いいたします。